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 第34回 「高齢者の筋力トレーニング」
 以前から、高齢者における有酸素運動の影響についての研究がたくさんあり、その心肺機能への効果が立証されてきました。

 10年ほど前に、筋力トレーニングの影響についての研究もあり、65才以上の心筋梗塞や心臓麻痺を起こした経験のある人30名を対象に、週5回、きついと感じるレベルでの筋力トレーニングが行われました。結果は、心臓の拍出量の増加、心臓壁が厚くなり、血糖値が下がるという変化が現れました。

 その後さらに研究が進んで、2年程前、75才のグループと20才のグループを対象に行った筋力トレーニングの効果を測る研究によって、3ケ月の実験期間後、筋力の発達は20才のグループで約2倍にアップしたのに対して、75才のグループでは約3倍にアップしていました。そして、全米スポーツ医学会は、『有酸素運動と筋力トレーニングは高齢者にとって重要である』と発表しました。

 最近でも高齢者には有酸素運動が優先されていますが、自分の体力にあった範囲での筋力トレーニングも両方行う事をお勧めします。体内の効果は立証済みですが、『自分はやれる』という精神的な効果も大きなメリットです。

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