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 第35回 「種 皮」
 最近いくつかのテレビ番組で、偶然木の実の『皮』が取り上げられていました。一つはチョコレートの原料、『カカオ豆の皮』。もう一つは『ピーナッツの薄皮』でした。どちらも栄養価が高く、ぜひ残さずに食べる様にというものでした。

 チョコレートや赤ワインに含まれるポリフェノールについては、最近注目されていて、耳にする機会が多いものです。ポリフェノールの効果として動脈硬化の予防と坑酸化作用だそうです。他の食品からもポリフェノールは摂取できますが、血液をサラサラにすると言う点では、チョコレートを1〜2かけ食べるだけで即効性の効果が得られるので、その分ご飯を少し減らしても食べる価値があると勧めていました。

 カカオ豆の皮は加工の過程で廃棄されてしまうので、摂取するのは難しいのですが、今後は『カカオ豆の皮入りチョコレート』等という製品が発売されるかも知れませんね。

 そこで、木の実の種の『皮』と言う部分に『繊維質』が多い理由が、非常に面白かったのでご紹介しておきます。

 古来からジャングルの中では植物や動物が依存しあってその生態系を築いて来ました。木の実を動物が食べ、その種だけが地上に排泄され、またその種から新たに発芽し成育していきます。この動物の排泄を促す為に、種の皮の部分には繊維質が多く含まれているそうです。

 動物、植物を問わず、生命あるものには元来生命力が備わっているものなのですね。我々人間も自分の生命力を有効に生かしたいものです。

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