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 第30回 「上手な汗かき」

 暑くなって、湿度も高くなって、一気に不快指数が上昇しています。こんなときジワジワと出てくる汗は、蒸発してこそ暑さを和らげてくれるのですが、湿度が高いといつまでも汗がまとわり付いて、更に暑苦しく気持悪いものです。
 汗っかきの人とそうでない人がいますが、基本的に汗の量は個人差があるもので、体質や汗腺の数の違い等にもよります。運動しなくても、1日1リットル以上の水分は補給してください。特にこの時期、水を飲むと汗が出るからと言って、水分を控える方がいますが、身体に必要な水分が不足すると脱水症状を起こしたり、肝臓や心臓の負担になりますので、こまめに補給を心掛けましょう。

 汗をかくのは人間の身体の『自動冷却機能』です。この機能にも個人差があって、優れている人は効率良く身体を冷却する為に、体温の上昇を感受するのが早く、汗腺が開きやすく、より早く冷却を始めます。さらに驚くべき点は、汗の中の成分に身体に大切なミネラル分が出にくいという事です。理想的な汗のかき方と言えます。

 言い換えると、自動冷却機能が鈍い人は、汗が出にくかったり、又は急に大量の汗が出たり、その成分の中には大事なミネラル分がたっぷりと含まれて出ていってしまうという事です。

 理想的な汗のかき方を身に付けるには、活動によって体内の温度を上昇させ、汗をかくという事を繰り返すという方法があります。やはり、運動するのが一番です。しかし、この時期は朝晩の少し涼しい時間帯に30分程度の散歩を続ける事で可能です。サウナで表面の温度を上げても、この機能は発達しません。じゃあ、汗をかきたくないと言って、一日中クーラーの中にいたら、身体の体温調整機能までおかしくなって、ますます身体を壊す事になります。

 皆さん頑張って、一日に1回位は思い切って汗を流してみましょう。ただし、くれぐれも無理はしないでください。冷汗や手に汗を握った等と言うのも効果はありませんよ、念の為。

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