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 第32回 「健康と体力」
 アンディ・フグ選手のニュースにはショックを受けた人が多かったと思います。時々、「スポーツ選手が割に短命なのは、運動が身体に悪いのでは?」という質問があります。事実そう言う意見を耳にすることもあります。

 何事も程度の問題であり、いつも言っているように「やり過ぎ」も、「やらな過ぎ」も身体にとっては良くないのです。そこで認識して頂きたいのは、「運動選手=健康」とは言い切れないと言う事です。

 シドニーオリンピックの開幕も目前ですが、大会を目指す競技選手は苛酷なトレーニングと厳しい生活調整で「競技に勝つ」事を目標にしています。怪我をしたり、体重を落としたりで、選手達は健康な状態とは言えない事もあります。

 一般の人が目標とする健康とは、怪我や病気が無く、将来もその可能性が低い事だと思います。有酸素能力と筋力と柔軟性をある程度高める事で、生活習慣病や怪我や障害を予防して、元気に積極的な人生を過ごす事が大切なのだと思います。これらを高め、食事の調整、十分な睡眠、禁煙、アルコールを控える事等は防衛体力を高める事につながります。防衛体力は抵抗力に近いものです。

 もちろん健康であっても、事故や思わぬ病気にかかることは避けられません。しかし、抵抗力が高い身体は回復においてプラスの効果が期待できます。寝たきりや制限のある生活で長生きする事は、誰も望んではいない事だと思います。

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