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 第39回 「IT化で進化か退化」
 先日インターネット関連の雑誌から取材を受け、健康とダイエットについて話をしました。インターネットの世界ではますます情報が溢れ、健康に関するホームページも信じられない膨大な量になっています。しかし、IT革命は弘岡先生曰く『Immobile Tendency 革命』。まさにその通りでみんながコンピュータの前に座って仕事や買い物をすればするほど、運動不足になるという当たり前の現象が起こります。そこで、先の取材があったという訳です。

 IT化と健康は相反するものなのかもしれません。このままで人間が進化すると、アニメドクタースランプの中のニコちゃん大王(頭と体が一緒の丸いダルマさんで、細い手足だけがついている)の様になってしまうでしょう。弘岡先生の前回のお話でも、食事での脂肪摂取量が減っているのに運動不足によって肥満が増加しているという、耳を塞ぎたくなる現実が紹介されていました。

 将来はコンピュータの前に座るだけで体内の問題点を改善し、短時間で運動をした様な効果を与えてくれるソフトや、不治の病でも治る薬が開発されるかもしれませんが、当面私達は、進化した生活の中で、せっせと古典的な運動に励まなければなりません。その内、誰もが通勤もせず、家の中でコンピュータで仕事を全て行い、会議も買い物もインターネット、趣味や遊びはバーチャルリアリティで行う様になり、運動はそのコンピュータに管理され『有無を言わさず強制的にやらされる』事になりかねません。

 まさに進化するITの中で我々人間は退化していくのかもしれません。何だか何処かで観た映画の世界そのものですね。

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