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 第60回 「個人差」

 日頃から指導の中で話している事ですが、100人いれば100通りのプログラムが出来ます。健康や体力面でも同じ人は二人といないのです。最近メールでトレーニングに関する質問を受ける事も多いのですが、中々的確な答えを出す事は難しく、その理由を説明する事もままなりません。

 
運動をするとき、始めに条件として現状の体力、体質、生活習慣、精神面(運動に対する感覚やストレス)、病歴、遺伝、等々を挙げて頂きます。その上で、目標やニーズを考慮してプログラムを作ります。この際、本人の希望や好みだけでなく、必要なトレーニングや適していない目標は調整しながら進めなければなりません。こうしてプログラム内容は、100人いれば100通りとなるのです。

 そして、結果についても期待通り、希望通り、それ以上、それ以下、目標以外の効果、予想外の障害等様々で、やはり100通りです。その過不足を常に調整しながらトレーニングは進めます。始めの条件提示があいまいだったり、申告漏れや、過少過大申告があれば結果はまた異なるものとなってしまいます。条件・プログラム・結果、いずれも個人差がある事を理解して人と比べたり、部分的に評価しない事が大切です。

 
よく質問で「この種目はやっていいでしょうか?」とか「○kgは軽いでしょうか?」「走ればいいですか?」「ラジオ体操でいいですか?」といったものが多いのですが、先の条件や目標等の様々な情報がなく、その上、実際にその人の体を見ないで、何にとっての善し悪しか分からないままお答えする事は難しいのです。

 僕は普段パーソナルトレーニング指導をしていますが、それでも一人当たり週に1時間〜3時間程度です。問題はそれ以外の多くの時間です。運動や健康には食事、睡眠といった生活習慣が大きく影響します。個人差は個性ですから大切にしましょう。

 年頭にあたり今年も皆さんのご健康をお祈りします。

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