全100回のIndexはこちら→

 第61回 「毛細血管を増やそう」
 健康の為に有酸素運動が効果的だという事は、既に常識的になっています。しかし実際にはどう効果的なのかと言うと、少しあいまいな方も多いと思いますので、今回は効果の中の一つ、毛細血管の発達についてお話します。

 
有酸素運動を行うときに目標心拍数という数値を決めます。これは自分の心拍数を運動中目標の数値まで上げて、それを一定の時間維持しないと有酸素効果が得られない為です。目標とする心拍数は最大心拍数の60〜85%と言われています(最大心拍数は220から年齢を引いた数値で、それに対する%ですが、厳密には計算方法が二通りあります)。当然心拍数を高く上げれば運動はきつくなりますし、この範囲の中でも効果は異なりますが、60〜75%の範囲の運動では毛細血管と赤血球が優先的に発達すると言われています。

 人間の毛細血管は髪の毛程の細さかと思いがちですが、直径は7/1000ミリ程だそうです。それに対して赤血球や白血球はもっと大きいので、血管に弾力と柔軟性がなければ血流は滞ってしまいます。長く使ったゴムホースを想像してみてください。固くなってヒビが入り、柔軟も弾力もありません。そこへ無理に固形物を流せば、詰まるか破れるかです。

 
最近話題の流れの悪いドロドロ血液では細い血管は通れませんし、様々な生活習慣病の原因となります。そこで食生活改善や運動でサラサラ血液を作ろうと様々なメディアで奨励しています。効果的な有酸素運動では毛細血管(流れる道)を増やす事が可能なのです。同時に中性脂肪やコレステロールの数値を減らす事も可能です。

 減量には食生活の改善が重要ですが、リバウンドの予防、足腰の強化、毛細血管の発達、高血圧や中性脂肪、コレステロールの減少には有酸素運動が欠かせません。ウォーキングや自転車等、種目は自分に適したもので結構ですが、運動中の心拍数も少し意識して効果的な運動を続けてください。

前号  次号