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 第77回 「肉体疲労は精神疲労を救う」
 急速な発展を遂げた日本では、その発展を支えた人々の苦労や努力がNHKの番組で放送され、注目を浴びています。同時に経済成長が停滞し、不況に陥った社会では、男女を問わずストレスによる不調を訴える人が増えてきました。アメリカでも都市部では多くの人が精神面のカウンセリングを受けており、それを隠したりはしていません。

 ストレスが原因となっている症状の改善には、単純に考えればストレスを取り除けば良いと思うものの、それはいかにも難しいようです。そこで、いかにストレスを解消し、うまく発散させていくかにかかってきます。しかし、一般の方の多くはストレス解消としてお酒、タバコ、食事等に走ります。

 タバコを吸うと体内的に糖が発生し、安心感を得られます。多くの食事は口とお腹の満足感が得られ、人間の本能の部分での充足感を得られます。お酒を飲んで、一時的にストレスの原因を忘れたり、気が大きくなってストレスが気にならなくなります。いずれも一時を過ぎれば元に戻り、一時的な精神面の満足感を手にする代わりに、体内的なストレスを高め、生活習慣病への近道を進んでいます。

 そこでお勧めしたいストレス解消法は肉体労働です。フィットネスクラブでのトレーニングだけでなく、ゴルフの打ちっぱなしやバッティングセンターも良いでしょう。テレビゲームの太鼓を打つのでも良いし、カラオケで(お酒やタバコは無し)大声で歌いまくるのも良いし、ディスコやクラブで踊りまくるのもOKです。とにかく一心不乱に体を動かしていると、その間ストレスを忘れていられる時間を作る事ができます。同時に肉体が疲労する事で睡眠がとりやすくなります。精神疲労と肉体疲労のバランスがとれないと、眠れないと言う説もあります。かつて、狩りや漁をし、薪を割っていた時代にも、不作や不漁は大きなストレスであったでしょうが悩む間もなく生活に追われていました。現代人は、時には精神より肉体を酷使する事で、体内のバランスをとる必要があるようです。

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