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 第79回 「予防的水分補給」
 この7月、600人以上の熱中症患者さんが出たそうです。また、2,000人以上の子供達が暑さに倒れ救急搬送されたそうです。高齢者の患者さんはその大部分が家の中にいて熱中症になったという事ですから、お気の毒な話です。人間の体は水分を尿から60%、肺と皮膚から(呼吸)30%、汗から5%、便から5%を消費しているそうです。そして体重の2%の水分を失うと体の機能に影響が出始めます。

 そこで、1日に1リットル以上の水分補給が勧められています。ノドが乾いたと感じたら既に危険信号なので、その前に補給する事も知られてきました。しかし、運動時にはその運動程度にもよりますが、1日1リットルでは足りません。一般的には運動の2時間前から徐々に(一気に飲むとトレーニング科学で取り上げているサイドスティッチを起します)500mlを補給し、運動中は15分毎に200ml補給する事が目安です。

 子供達も夏場でも野球やサッカーの練習にお励んでいますが、大人よりも汗をかきにくいので、大人がより水分補給に注意してあげる必要があります。また、人間は年を重ねるに連れ、体水分が減ってきます。30才から70才の間に、10%から50%減ると言われています。更に体の代謝が衰え、冷却機能も低下してきます。

 大人は水分を取るようになってきましたが、子供と高齢者は周りの人が気を配ってあげてください。水でもお茶でもスポーツドリンクでも構いませんが、糖分の多いドリンクは水で薄めるなど、一工夫してください。スイカなどの水分の多い果物を取るのときも、塩分や糖分の取り過ぎに注意してください。

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