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 第95回 「代謝の低下」
 よく40歳を過ぎると急に年齢を感じるようになると言う声を聞きます。これは印象だけでなく、運動能力や疲労回復が実際に衰えてきた事を感じているからでしょう。しかし人間は非常に適応力があるので、いずれ生活習慣を調整しながら慣れてきます。しかし生活習慣を調整したのは、活動量を減らす事が主で、それに伴う代謝の減少と年齢による基礎代謝の減少に対する調整はしていない事が多いのです。

 活動量が減った事で消費エネルギーが少なくなったのに、食事による摂取エネルギーは減らしていない事が多いのです。その結果が、一般的に言われる『中年太り』と言う現象です。

 では具体的に目に見えない基礎代謝の低下とはどのくらいなのでしょうか?栄養の杉浦先生によると、一般的には10年で50kcal落ちるそうです。10年前、1日に2,000kcal取っていた人は1,950kcalに減らさないと余剰分が脂肪として体に蓄積されます。1日に50kcalと言う事は、1ヶ月で1,500kcal、1年で18,000kcalですから約2kgの体重が増える計算になると言う事です。

 消費量が減った以上、摂取量を減らさなければなりません。減らす順番は炭水化物と脂肪が優先です。とかく、たんぱく質を減らしてしまいがちですが、年をとると栄養の吸収率が下がる事からも、栄養のあるものを積極的に取る事を心がけてください。

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