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 第90回 「水中トレーニング」
 中高年のシリーズで、86回の『心肺機能の為の筋トレ』として、中高年からは筋力トレーニングの必要性が少し高くなり、その分有酸素運動の割合が減ると言う説明をしました。88回では、痛みがあるときは筋トレを中止するか軽くする事、89回は関節を大切にしましょうと言う話しでした。しかしこれらを統合して、筋トレを休んで、有酸素運動だけを続けると、全体の運動量で筋トレの割合が減り、有酸素運動の割合が増えてしまい、理論が矛盾してしまいます。

 人間の体は動かすように出来ています。たいていは部分的な痛みがあっても、楽に動かせる場所があります。膝や腰が痛くても腕や肩が動かせるとか、その逆もありますが、痛みのある関節に負担をかけずに動かす方法もあります。これが水中でのトレーニングです。

 水泳と聞くと有酸素運動では?と思う方も多いのですが、目標の心拍数を維持して、30分以上泳ぎ続けられる方は多くは無いと思います。水泳は、心拍数をモニタすることも難しく、体温が下がり、食欲が増し、有酸素運動に期待する関節への刺激が得られません。

 今回お勧めする水中での運動は、筋トレとしての水中運動です。水の抵抗を利用して筋トレと同じ動きをすると、体重の負担がなく、無理のないトレーニングが出来ます。抵抗力は例えば手を動かすときは、こぶしを握るより手を開いて指を閉じた方が抵抗が高まります。動かす速度を速める事でも抵抗が高まります。抵抗を増やす器具をおいてあるプールもあります。更に水で冷やされている分、関節などが炎症を起しにくいと言う特典もあります。

 痛みがあって思うように筋トレが出来ない方にはお勧めします。水中での筋トレは、ジムのインストラクターとプールのインストラクターに相談しながら行ってください。軽めにしたり種目を変えればジムで筋トレが出来る方は、是非ジムで筋トレを続けてください。

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