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 第14回 「春の準備を始めよう」

 梅も咲いて、日差しも暖かくなって春めいてきました。そろそろ身体を動かしたくなってきませんか?先日カウンセリングで「減量の為に運動を始めて1ケ月以上経つけど、全く痩せません」という質問を受けました。そこで、この時期の我々の身体の状態について少し説明します。(健康に乾杯の第2回「春先の健康管理」もご参照ください)

 我々の身体の脂肪は、保温とエネルギーを蓄えるという大切な役割があります。寒い冬の間は特にこの保温の為に、身体はできるだけ脂肪を身体に蓄えようとします。言い換えれば脂肪を落とし難い時期なのです。この時期に運動を始めてもなかなか思うように脂肪は落ちてくれませんし、食欲も旺盛な時期なので、食事の量を調整するのには大変な努力が必要です。さらに脂肪を燃やすには、有酸素運動を40分以上続けなければなりませんから、寒い時期の減量は大変難しいのです。

 そこで暖かくなって、冬に比べて食欲が少し落ち始めたら、食事の量を調整することにします。それ迄はまず運動に慣れ、有酸素運動を40分以上続けられる体力を作る事を目標にしましょう。焦らずに、今は減量計画の準備段階だと考えます。有酸素運動を長く続けるとき、腹筋が弱いと腰に負担がかかりますし、筋力が弱いと膝や足首が痛くなることもあります。腹筋運動やウエイトトレーニングを行って、関節や筋肉を鍛えておきましょう。(食事についてはトレーニング科学教室の第12、13、14回を参考にしてください。)

 何事にも無理のない計画と念入りな準備が必要です。その先には必ず成功が待っています。当然、途中で身体の変化の状態をチェックすることも大切です。体重だけではなく、形態測定、体脂肪測定も定期的に行いましょう。

 ちなみに「痩せません」と相談に来た方を測定してみたら、体重が3kg増えて、体脂肪が1%減っていました。結果としてはかなりの量の脂肪が減っていました。寒い時期としては立派な成果です。

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