100回分のIndexはこちら→

 第31回 「チェジュ大会リポート」

 7月2日に韓国のチェジュ島で3年ぶりアジア地区のアイアンマン大会が開催されました。出場選手の最終エントリー総数は1036名ありましたが、レース当日スタートした選手は958名でした。

 当初より出場選手の8割方は日本人選手であろうと言われておりましたが、最終的には689名(男子623名、女子66名)が出場しました。完走者は876名で、その内日本人が638名(男子579名、女子59名)でした。リタイアした選手は82名と多く、総出場者の約1割弱あり、その内日本人が51名もでてしまいました。

 気温と湿度が高かった為に、最後の種目のランでダメージを受けた選手が多かった様です。ポーラー・ニュービーフレーザー選手や5月28日に開催されたアイアンマン・マレーシア大会で3位に入ったNZのステファン・ファレル選手らもバイクまではトップクラスの位置を堅持していましたが、ポーラー選手はランで何と4時間50分、ステファン選手に至っては5時間29分もかかってしまいました。

 韓国で開催される初めての本格的なインターナショナルレースと言う事で、当初より運営面が心配されていましたが、開催日が7月2日と言うのは韓国に於ても梅雨の真最中で、レース当日雨が降る事も予想され、前日のバイクやトランジッションバックの預託も雨にぬれる事を主催者側が考慮し、レース当日の預託もOKという事になりました。

【スイムコース】
 ビーチから沖に向かって長方形のコース(1周約1,900m)を1周泳いだら一旦ビーチに上がり、2周回するコースとなっていました。2周回目の第2ターンを回ったあたりで、スイムタイムを1時間20分前後の泳力の選手らが濃霧の為にブイやゴール方角が判らなくなってしまい、かなりの選手が海の中で浮遊してタイムロスをしてしまいました。

 ブイの大きさも小さく間隔も長かった上に濃霧で一時陸が全く見えなくなってしまい方角を見失った事が原因でした。次回はブイの大きさやピッチを短くしたり、ボランティアの数を増やさないと選手からクレームがつくでしょう。

【バイクコース】
 競技説明では右側通行なので、バイクはセンターライン側を走行し、車両は選手の右側を走るコース設定になっていると言う事でした。日本の選手は走行中に自分の右側を自動車が走る等というレース経験が無いので、大変不安視していましたが、バイク180kmチェジュ島1周コースにおいて全ての交差点に警察官が配備され、完璧に車両や歩行者をブロックしてもらえる素晴らしいコースでした。

【ランコース】
 スタートから登り坂が続き、周回コースに出るまで、約2.6kmがかなりの登り坂になっており、周回コース(片道6.4km)もアップダウンの波乗りコースを3周回、高温多湿の中でのレースだった為に脱水症状でリタイアする選手が多く出てしまいました。
 ランコースは他のアイアンマン大会のコースと比べても、かなりタフでハードなコースでした。

 結果的に見て、韓国で初めてのアイアンマン大会と言う事で、運営面の不備はかなりありましたが、今回の経験を次回に生かせれば立派な大会となる事でしょう。

 3年ぶりにアジアで開催されたアイアンマン大会ですが、来年は日本でもアイアンマン大会が復活されるそうで、2001年はマレーシア、チェジュ、日本と一気にアイアンマン大会が3大会開催される様です。ロング志向の選手にとっては出場機会が増え、大歓迎と言う所ではないでしょうか。

 実力的にはアジアにおいて日本人はまだまだ上なので、大会数が増加すればハワイに出場するチャンスも多くなる事でしょう。今回のチェジュ大会ではハワイの出場権を80数名が獲得しました。

前号  次号