100回分のIndexはこちら→

 第58回 「第24回アイアンマン世界選手権」

 「第24回アイアンマン世界選手権大会」が10月19日(土)ハワイ島のコナで開催されました。今年は49カ国から1,631名のエントリーがあり、その内、開催国のアメリカが毎回一番多く696名、二番目はドイツで214名、三番目は日本で128名、四番目はオーストラリアで97名、五番目はカナダで71名、全出場選手の7割以上をこの5カ国で占めております。日本選手の出場者数もトライアスロンの先進国であるオーストラリアやニュージーランドを抜いてベスト3に入り、アイアンマンを目標とする選手の底辺が増加している事が伺われます。

 今年のコナの天候は、朝晩に雨が降り、特にレース前の15日には夜中から風と雨が強くなり、朝7時頃のスイムのスタートビーチでは普段40〜50人位の選手が泳いでいるのですが、波とうねりが高く、普段から慣れている人でないととても泳げる様な状態ではありませんでした。雨は一日中降り続き、とてもコナらしくない天候でした。19日のレース当日はこんな天気にはならないだろうと思っていた所、当日は明け方3時頃から雨が振り出し、5時からの最終登録も会場をスタート前からホテルの中に変更せざるを得なくなりました。

 1986年以来一回も雨に見舞われたスタートはありませんでしたが、スタートの7時の時点で小振りにはなったものの雨は止まず、第24回のアイアンマン大会は雨の中でのレースとなってしまいました。その後、雨は9時半頃には止み、コナらしい天候となりました。

 昨年はバイクでの風が、例年に比べ強く吹いた為にエリート及びエージグループ選手共々大変苦労させられた様でしたが、今年は風が強くなかったのでバイクは昨年に比べ楽だったのですが、折り返しのハーヴィーに向かう登りは相変わらずの風でバイクの遅い選手にとりましては毎回苦労させられる所です。

 男子の優勝は、ティモス・ディブーム選手が昨年に続き二連覇を達成しました。スイムを8位で上がり、バイクは17位、ランスプリットが2時間50分のトップタイムで、昨年同様にランで逆転しての優勝でした。風が強くなかった為に平均してバイクタイムが10分位良かったのですが、ディブーム選手は昨年と3分位しか違わず、風が強くても弱くても関係ない様です。98年10位、99年3位、00年2位、01年優勝と、着実に実力をつけて来た結果の二連覇と言えます。今後ディーブ・スコットやマーク・アレンらの様に連覇を続けて行く可能性があります。

 2位のピーター・リード選手は昨年はリタイアしましたが、今年は復活、3位には昨年2位のキャメロン・ブラウン選手、4位は昨年3位だったトーマス・ヘリゲル選手という成績でした。バイクスペシャリストで昨年4位のノーマン・スタンドラー選手はバイクを4位でクリアしましたが、足の故障が治っておらず、ランがビギナー並の4時間27分もかかってしまい、なんと198位迄落ちてしまいました。またもう一人のバイクスペシャリストであるユーゲン・ザック選手も、バイク2位という成績でしたが、ランでリタイアし、2年連続のリタイアとなってしまいました。

 日本のエリート選手は、昨年23位だった谷選手が今年は25位、田村選手が35位、宮塚選手が36位、藤原選手が38位、柴田選手が41位という成績でした。ランのタイムは世界でも通用するのですが、いかんせんスイムとバイクが遅すぎていくらランで頑張っても入賞圏内に入るまで到達する事は現状では非常に難しい状況です。何せ女子優勝のナターシャ・バッドマン選手は男子のトップ選手並のタイムを毎回たたき出しており、バッドマン選手のバイクタイムを越えている日本のエリート選手は一人もいませんし、谷選手がランで抜くのが精一杯という様な訳です。

 女子優勝のバッドマン選手は三連覇し通算4勝2位1回と言う成績で、今後故障でもしない限り、優勝回数はまだまだ増えるでしょう。2位に入ったニナ・クラフト選手は昨年は3位、3位のロリー・ボーデン選手は昨年は2位と、この二人にとっては天敵のバッドマン選手が出場してくる限り、中々優勝する事は難しいでしょう。

 さて、今年は日本のエージグループの選手で二人ぐらいは入賞するのではと予測しましたが、35才から39才のパートで井出選手が優勝、井出選手は日本のエリート選手の谷選手の後、総合34位、エージグループでは2位以下に10分以上の差をつけ堂々の優勝でした。また、30才から34才のパートでは平田選手が4位、45才から49才のパートでは城本選手が4位、55才から59才のパートでは三森選手が4位に入り、今回の大会ではエージグループの選手の活躍が目立ちました。

 今回最終的にスタートした選手は1,524名で、完走が1,454名、日本人は122名が出場し、119名が完走しました。私も故障を押しての出場でしたが、何とか15回目の完走を果たす事が出来ました。来年は25回の記念大会となり10月18日開催予定となっています。

 2003年の大会に出場する為の予選は、9月のイギリスとウィスコンシン、今月のフロリダと始まっていますし、来年の権利を取得した人もおります。来年の記念大会には、今年以上の日本人選手の出場があるのでしょうか。

 【第24回アイアンマン成績】

男 子

女 子

1
ティモス・ディブーム

8:29:56

1
ナターシャ・バッドマン

9:07:54

2
ピーター・リード

8:33:06

2
ニナ・クラフト

9:14:24

3
キャメロン・ブラウン

8:35:34

3
ロリー・ボーデン

9:22:27

4
トーマス・ヘリゲル

8:36:59

4
フェザー・ファー

9:29:58

5
アレックス・チューバード

8:38:58

5
フィルナンダ・ケラー

9:31:38

6
フランコス・チャバッド

8:40:39

6
リサ・ベントリー

9:34:19

7
マルクス・フォスター

8:44:28

7
カテ・アレン

9:38:40

8
ミカ・ロト

8:45:45

8
カリン・テュリング

9:42:08

9
キャメロン・ウィドフ

8:45:53

9
シブリー・メッタ

9:42:51

10
オラフ・セバスチャン

8:46:18

10
ジョアンナ・ロー

9:42:57

前号  次号