100回分のIndexはこちら→

 第49回 「アイアンマン・マレーシア」

 アイアンマン予選シリーズ大会の第1戦が1月27日にマレーシアのランカイ島で開催されます。アイアンマンの予選大会の開催は約2ヶ月ぶりです。マレーシア大会は今年で3回目ですが、ランカイ島は首都のクアラルンプールから飛行機で約1時間の赤道に近い所にあります。亜熱帯で1月の平均気温は30度を越え、湿度も90%以上になりますので、暑さに対応できないとかなり厳しいレースとなります。昨年はハワイで必ず上位の成績を残しているローター・リーダー選手と、2年連続で優勝しているナターシャ・バッドマン選手が出場しました。出場選手の顔ぶれを見てもこの2人の優勝は堅いと言われましたが、男女共に南半球のニュージーランドとオーストラリアの選手に負けてしまいました。

 日本から出場する選手も真冬ですから、暑さに強い人でないとかなり苦しいレースとなりますし、しっかりと練習が出来ていないと完走する事も大変な所です。ハワイの出場権が30人しか付いていませんが、年々日本人選手が増えており、日本国内の景気の低迷やリストラ等の問題はトライアスリートには無関係の様な印象を持ってしまいたくなります。

 第1回大会の出場者は99人で、その内日本人が20人、第2回大会は224人でその内日本人が81人、今回の大会出場者は300人を越えており、その内日本人は100人を越えました。出場選手の1/3は日本人選手で、プロでは宮塚英也選手が出場します。昨年勝てなかったローター・リーダー選手とナターシャ・バッドマン選手もリベンジしますし、特に今年はピーター・リード選手が出場し、注目度が増した大会となりました。これも賞金額がUS$50,000と高額な事が理由と言えましょう。

 第1回大会は5月でしたが、昨年から1月開催となった理由は、5月に比べ1月の方が気温や湿度が低いのかと思いましたが、全く関係ありませんでした。ランカイ島はアイアンマンが終わるとツールド・ランカイの自転車レースが開催されますので、世界中から自転車ティームが来ており、日本のナショナルティームも出場します。昨年は日本のコーチの人がエイドステーションの手伝い等をして日本人選手の応援をしていました。今年は何人の日本人がハワイの出場権を獲得できるのでしょうか。

 さて、国内を見ますと、昨年12月21日に国内のメジャー大会の一番手として4月21日に開催されます第18回全日本トライアスロン宮古島大会の出場者1,500人の合格者が発表されました。今回の応募者は2,551人で、男子が2,257人女子が294人でした。海外選手は15カ国103人が出場見込みで、今年から65歳の定年条件が撤廃された為に、最高年齢73歳の男性を含め66歳以上8人もが出場を許可されました。

 今年の招待選手としては、3連覇中のピーター・クロプコ選手や前回の2位の田村選手、3位の宮塚選手、女子は前回1位の志垣選手、常連の山倉選手が招待されます。シドニーオリンピック日本代表で前回5位の小原選手、西内選手が初出場します。

 今年もまたピーター・クロプコ選手にあっさりと4連覇を達成されてしまう様ではあまりにも日本人選手の能力の無さにがっかりさせられます。日本のトップ選手らは事前に宮古島で合宿を張ってトレーニングを積んでいます。寒いハンガリーから来てあっさりと勝たれてしまう様では情けないので、今年こそはクロプコ選手の4連覇を阻むような結果を期待します。

 【アイアンマン・マレーシア記録】

 第3回大会のエントリーは340名、その内日本人は116名。プロエントリーは22名でしたが、当日スタートしたのは272名、日本人100名でした。完走者は240名、その内日本人が10名リタイアしました。

 エリートでエントリーしていたピーター・リード選手やナターシャ・バッドマン選手、昨年女子優勝したベリンダ・チェニー選手やスサーナ・ピーター選手らは出場してきませんでした。男子優勝はNZのベリヤン・ローダス選手が2連覇を達成し、昨年2位だったローター・リーダー選手は3位でした。女子は有力な選手が出場して来なかった為に、日本人の活躍が目立ちました。千葉ちはる選手がトップと4秒差の2位、総合10位までに6人が入りました。男子エリートの宮塚選手は7位、松丸選手が19位、柴田選手はリタイアしました。エージグループでは男子が10名女子が5名の選手がハワイの出場権を獲得しました。

 ハワイの出場権の枠のエリート男子2位、女子1名、エージグループ27名、その内日本人が15名獲得し、昨年も今年も日本人が半分以上権利を獲得しました。日本が真冬という時期に気温が30度以上もある国にレースをしに来るのは、ハワイの権利を取るチャンスが高いという事が理由と言えましょう。

[男子]
 1位 8:10:35 ベリヤン・ローダス
 2位 8:24:42 ジェイソン・ショウツ
 3位 8:26:00 ローター・リーダー
 4位 8:34:53 クレン・ゴレー
 5位 8:40:03 フレスタル・シーゲル
 6位 8:42:52 ステファン・マット
 7位 8:45:23 宮塚 英也

[女子]
 1位 10:29:36 フローレンス・ダニエル
 2位 10:34:52 千葉 ちはる
 3位 10:40:19 宮崎 ヤスコ
 4位 10:41:41 今井 良子

前号  次号