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 第70回 「第25回アイアンマン世界選手権」
 第25回アイアンマン世界選手権大会が10月18日に開催されました。今年はハワイ島で開催されるようになって、25回目の記念大会でした。

 今年のエントリーは過去最高の1,758名でしたが、スタートしたのは1,645名でした。男子エリートでは、アメリカ人としてディープ・スコット選手やマーク・アレン選手らが連勝記録を延ばしたのに続いて、昨年まで2連覇しているティム・ディブーム選手が3連勝を達成できるか、また女子エリートでは、ナターシャ・バッドマン選手が4連覇を達成するのかが注目されました。

 
レース結果は、男子ではティム・ディブーム選手がランでリタイアした為に、後続から追い上げで来たピーター・リード選手がランスプリットを2時間47分で走り、3回目の優勝を飾りました。女子ではバイクで後続にアドバンテージを与え、ランで逃げ切りを計るバッドマン選手をボーデン選手がランで逆転し、99年来2回目の優勝を果たし、第25回記念大会が終わりました。

 男子ではここ7〜8年の優勝者はベルギーのルックバン・リルデ選手、ドイツのトーマス・ヘリゲル選手、カナダのピーター・リード選手、アメリカのティム・ディブーム選手と、4人で優勝争いをしております。

 
女子は96年までポーラ・ニュービーフレーザー選手が8回優勝という圧倒的強さを発揮しておりましたが、スイスのナターシャ・バッドマン選手が96年に初出場し2位に入り、98年に初優勝、00、01、02年と3連勝しました。ポーラ選手が97年以降年齢的に力が落ちて来た後、バッドマン選手が台頭してきました。今回2回目の優勝を果たしたボーデン選手は、ハワイ大会には95年に初出場し、バッドマン選手が出場しなかった99年に初優勝、バッドマン選手が出場してきますと、2〜3位とう成績に甘んじていました。バッドマン選手はバイクの速さが圧倒的で、男子エリート選手にも引けを取らない速さを保っておりますが、ランがボーデン選手より遅いので、バイクでアドバンテージを与え、ランはそのまま逃げ切ると言うパターンで今まで勝ってきました。一方ボーデン選手は、逃げるバッドマン選手をランで追いかける展開が毎回のパターンでした。ボーデン選手は99年にはランスプリットタイムで、コースレコードの2時間59分という記録を持つ程、ランには自信を持っていますので、今回やっとバッドマン選手の逃げ切りを阻止し逆転を決めました。

 両選手共に年齢が36才で、今後も二人の争いが続いていくのか、女子に関しては若手の新鋭が出てこないので、この二人にニナ・クラフト選手、フェザー・ファー選手、リサ・ベントリー選手、カリン・チュリング選手らの争いが続いていくのでしょうか…。また41才になったポーラ選手や40才になったフルナンダ・ケラー選手らも年齢的に力は衰えたとは言え、今回もベスト15位まで入ってきています。両選手とも17回の出場回数ですが、何回まで出場回数を延ばすのか、鉄女二人のレースも今後長く見て行きたいものです。

 
今回、男子エリートでは若手選手が台頭してきており、初出場で2位に入ったベルギーのルッガー・ペック選手は25才、5位のルック・ペル選手は24才、7位のファリス・サルタン選手は25才と、トップテンに3人20代が入り、経験を積んで行けば優勝も狙える存在になるかも?

 さて日本人選手は今回126名(女子23名)が出場し、119名が完走しました。日本のオープンスイムの第一人者である疋田選手が、スイムを47分15秒の2位で上がりましたが、バイク、ランで失速してしまいました。日本期待の田村選手は体調不良で出場できず、谷選手も25位と奮わず、宮塚選手の引退後は男女ともに活躍が見られず残念です。宮塚選手の88年9位、94年10位の記録は今さらながら光っています。また女子も村上純子選手の89年12位、90年15位、94年14位と言う記録も光っております。宮塚選手や村上選手が出場しなくなった後トップテンに入る選手が出てこず、残念な結果に終わっています。

 
その中にあって、今回エージグループで素晴らしい活躍をした選手が出ました。60〜64才で三森選手が10時間51分00秒のレコードタイムで、2位以下に23分の差をつけて優勝しました。また過去のレコードタイムを23分更新、60才になったばかりなので、来年も連続優勝のチャンスがありますので是非頑張って記録を伸ばして欲しいものです。

 先月のHPで男女入賞候補15人を予想しましたが、男子は出場14人中6人当たり、女子は出場11人中9人当たりました。男子はダメでしたが、女子の方で面目が立ちました。アイアンマンの予選大会は年内は11月8日のフロリダ大会が最後で、その後は2月のマレーシアまでオフとなりますが、フロリダ大会には久しぶりに村上純子選手が出場しますので、どんな成績を納めるのか注目したいと思います。

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