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 第64回 「アイアンマン・オーストラリア/宮古島大会」

  【アイアンマン・オーストラリア大会】

 4月6日に開催されました大会は、男子では地元のクリス・マコーマック選手が、昨年に続き8時間19分14秒のタイムで二連覇を達成しました。女子も昨年優勝したカナダのリサ・ベントリー選手が、9時間19分15秒で二連覇しました。

 日本人エリート男子では、田村選手がマコーマック選手に1時間近く離され、9時間18分の総合27位でした。4月20日の宮古島大会に出場するので、中二週間でロングのレースを2回出場する事に対してのコンデショニングは大丈夫なのかという気もしますが、本人は調子が悪かったと言っておりました。

 女子エリートでは、NZ在住の堀選手が9時間43分33秒で4位に入賞し、賞金$2,400とハワイの出場権を獲得しました。堀選手は3月1日に開催された地元のNZ大会は、日本から出場する選手の旅行の手配や世話等で練習が出来ない為、当初から出場は諦め、オーストラリア大会に的を絞っていたそうで正解だった様です。

 その他日本人のエージグループの選手では4名の選手がハワイの出場権を獲得しました。
 
【第19回全日本トライアスロン宮古島大会】

 日本国内のメジャー大会のトップとして4月20日に開催されました宮古島大会には、1,280名の選手が出場しました。昨年スイムで死亡事故が発生した為に、例年バトルが激しい第1ターンの角度を緩やかにし、第2ターンまでの1,700mを直線に近いコースに変更すると共に、スイムの安全面の為に約150人のボランティアが配置されました。

 スイムスタート時の水温は24度、波高は約30cmでまずまずのコンディションでした。昨年のスイムではオープンウォーターの第一人者である疋田選手が34分24秒(ベストタイム)で上がりましたが、今年は出場せず昨年3位のシドニーオリンピック代表だった小原選手が、2位のソダーダル選手に53秒差の36分05秒で上がり、五連覇がかかっているピーター・クロプコ選手は2番手グループ、マルクス・フォースター選手はトップから2分半遅れの6位でバイクに移りました。スイムトップで上がった小原選手は独走しましたが、約45kmで第2集団に吸収され、その後谷選手がレースを引っ張りました。約63kmの東平安名崎の折り返し点で、初出場で昨年のハワイを8時間44分で7位に入賞したフォースター選手がトップに立ち、その後をクロプコ選手が続き、日本人では池形選手がトップグループの下につきました。

 谷選手は90km地点でバイクトラブル(ビーピー)でストップ。修理に約30分かかり脱落しました。昨年2位の宮塚選手が引退し、3位だった谷選手に期待がかかっていましたし、暖かいサンディエゴでの合宿で調子を上げていましたので、全く予期せぬアクシデントでした。バイクゴールでも、約63km地点からトップに立ったフォースター選手がそのままゴール。ほぼ同時にクロプコ選手もゴールしましたが、クロプコ選手は着替えに手間取り、フォースター選手より3分20秒遅れの2位スタートとなってしまいました。

 日本人では池形選手がランをトップでスタート。2位には小原選手、3位に田村選手の順でランに入りました。この時間帯での気象条件は気温約29度、湿度64%という事で、選手の体感温度は30度を越し、エリート選手からエージグループの選手共々暑さとの戦いとなりました。

 フォースター選手はランを快調なペースでトップを独走、クロプコ選手との差を広げ、一時昨年8位のギャレット・マックファーデン選手に抜かれ、5連覇の夢が無くなりました。日本勢は小原、田村選手が6、7位をキープ、後半暑さが一段と厳しさを増す中、フォースター選手が快調に走り、結局独走する形で2位に9分差を付け7時間40分17秒で初優勝を飾りました。

 一時3位に落ちたクロプコ選手はゴール間近で抜き返し、2位を確保しました。小原、田村選手はランスタート時より順位を上げ、4位と5位でゴールしました。残念ながらバイクアクシデントで遅れてしまった谷選手は、あの暑さの中でランスプリットを2時間59分と言うタイムで総合9位に食い込みました。谷選手はハワイの出場権を取る為に、レークプラシッド大会に出場しますのでそれに期待したいと思います。

 女子はスイムを40分39秒のトップで上がった野中選手、1分後に千葉選手、3位に初出場のスーザン・パー選手の順でバイクに移りました。約105km位まで野中、千葉選手が並走しましたが、千葉選手が給水に失敗して遅れ、ゴールでは野中選手がトップ、その後にスーザン選手、ロンダ・グッダ選手が3位、千葉選手が4位と6分以内に4人がランに移りました。ランではトップでスタートした野中選手が遅れだし、ロンダ選手、スーザン選手、千葉選手に抜かれました。約25kmまでトップを走っていたロンダ選手を千葉選手がパスし、そのまま独走で9時間12分08秒のタイムで初優勝しました。

 午後2時には気温が29度まで上がり、外国勢は給水ポイントで足を止める場面がしばしばで、それに引き換え地元の千葉選手は暑さ慣れしており安定した走りで冷静なレース展開で外国勢を抑えました。

 昨年の教訓を生かし、レース関係者が安全面で最大の配慮をし、約5,000人のボランティアを動員し、1,280人の選手が事故無く完走を果たせる様な努力が随所に見られました。後半のランでは30度近い気温の中でのレースでしたが、完走率も91%とまずまずでした。来年は20回の記念大会となりますので、過去に出場経験のある人からも出場希望者が多い様で、2,000人規模の大会にとの声もありました。

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