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 第82回 「ハワイ大会レポート」  
 ハワイのアイアンマン大会が終わりますと、日本では季節がら何となくオフシーズンに入ってしまうような感じになってしまうのは私だけでしょうか!

 さて、昨年の第25回記念大会の男子エリート勢におきましては、久し振りに若手が台頭して来たと思ったのですが、今年は男女共にドイツ勢が優勝し共に初優勝でした。

 男子優勝のノーマン・スタッドラー選手は、昨年まで毎年そこそこの成績を残していましたが、故障があった為に成績に波がありました。99年は15位、00年は3位、01年は4位、02年は足の故障でバイクまでは良かったのですが、ランは歩いてしまい198位の惨敗でした。昨年は足の故障も幾分良くなり、ランをトップグループでスタートしましたが、ランスプリットが3時間02分掛かってしまい4位の成績でした。やはり足の故障が完璧に治っておらず、最後のランで失速してしまい優勝争いするまでには至りませんでした。スイムもトップクラス、バイクはスペシャリストですから、しっかり走れれば優勝もと言う声は前々から言われていました。今年は足の故障が癒え、得意のバイクでトップに立ち、ランも何とか2時間57分でカバーし、逃げ切りで念願の初優勝を勝ち取りました。

 彼の今年の第1戦はNZ大会でした。たまたまホテルが一緒で部屋も直ぐ近くだったので一寸話をしたのですが、レースではリタイアしてしまいました。またドイツの大会でも、前々日に早朝ランで会った時に調子は悪くないと言っていましたが、何故かスタートラインに付きませんでした。その2週間後スイス大会に出場し、オリバー・ベルンハルト選手に次いで2位に入ってのハワイ出場でした。

 女子優勝のニナ・クラフト選手は、ハワイ定席の3位の座から厚い壁の二人ナターシャ・バッドマン選手とロリー・ボーデン選手を破り、こちらも念願の初優勝を勝ち取りました。今年のドイツ大会では、圧倒的な強さを発揮して優勝しましたので、今年あたりはハワイで優勝するのではと予想していました。

 今年はここの所ベストスリーに入っていたキャメロン・ブラウン選手や、2度の優勝経験があるティム・ディブーム選手等の成績が悪く、また今年あたりはと思っていたクリス・マコーマック選手や、サイモン・レーシング選手の二人が期待外れのリタイアに終わってしまいました。二人共まだまだハワイにおいては経験不足と言えるのでしょう。

 10月のHPで、毎年恒例の入賞予想を載せましたが、男子は出場12名中6名入賞、女子は出場10名中10名入賞の100%的中でした。某雑誌の予想より断然的中率が高かったので少々鼻が高いのですが、これで毎回買っているtotoや競馬がからっきし当たらないのは何故なんでしょうね!

 日本男児の成績は全く頭打ちの状態で、むしろエリートよりエージクラスの選手の活躍が目立ちました。現在のエリート選手の年齢から言って、今後若手選手が伸びてこないと、ハワイでは宮塚選手以来の成績を上げる事は困難な様です。

 女子も同様ですが、村上選手がかつて12位という成績を上げていますが、現在ここまでの成績を上げられる選手は見当たりません。今回、堀選手と7秒差で21位に入った今泉選手が21歳と若いので将来に期待しています。

 それに控え、エージクラス選手の成績は立派でした。今回も期待出来る選手としてあげた、女子40〜44歳の村上選手、男子35〜39歳の濱野選手、60〜64歳の三森選手の三人は期待に違わぬ成績を残しました。村上選手は全盛期エリート選手として、89年12位、90年15位、94年14位と3回入賞を果たしました。現在40歳を過ぎフルタイムで仕事をし、今回11時間27分で5位の成績でした。また濱野選手も営業職でフルタイム仕事をし残業も多く、エージ2位総合でも30位は立派でした。また昨年60〜64歳で優勝した三森選手の二連覇の覇業も素晴らしいものです。昨年出した10時間51分のレコードタイムは暫く破られる事は無いでしょう。

 さて、05年のハワイに向けての予選大会も、9月12日のウィスコンシンに始まり、11月6日のフロリダ、11月28日の西オーストラリアと年内3戦で、年明けは3月5日のNZ大会が第1戦となります。現在決定しているのは19戦で、今年のハワイのエントリーが1,801人でしたが、来年は2,000人を予定しているそうです。2,000人規模になりますと、今年はドラフティングが大変だったので、ドラフティング対策を考えないといけないでしょう。

 益々予選大会の数が増え、来年出場できる日本人選手の数も増加が考えられますが、海外の予選大会に出場をと考えられている方は、エントリーを早めにする事が肝要です。

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