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 第73回 「2004年アイアンマンマレーシア」
 04年、アイアンマン予選の幕開け戦となるマレーシア大会が29日に始まります。この大会も今年で5年目を迎えますが、アイアンマンの予選大会の中で一番出場選手が少ない大会です。2月というこの季節では、アイアンマンディスタンスに耐えうる体調を整えられる選手は、南半球など限られた地域から出場して来る選手が大半で、おのずと出場選手の数が他の大会に比べ少なくなっています。

 マレーシア以外で開催されますアイアンマンの予選大会では、殆どと言ってよいほど、エントリー締切前に出場定員に達してしまいます。特にアメリカ圏では大会が終わると、その後2〜3ヶ月で定員になってしまいます。マレーシアのランカゥイ島は、気温の高さは言うまでもなく、湿度の高さも日本等に比べ半端ではありませんので、これらに耐えられる体調の持ち主でないとマレーシアでは中々好成績を上げる事は難しく、毎回の出場選手が少ない割に、リタイアする選手の数も多く出ます。

 ハワイの出場枠が30人ある上、出場選手の数が少ない事でハワイの出場権を取れる確率としては他の地域に比べて一番取りやすい大会と言う事で、01年から日本人選手にも人気があります。毎回100人前後の選手が出場しており、ハワイの出場権も1/3以上は日本人選手が獲得しています。日本の季節は今冬の真っ盛りですが、この季節にアイアンマンレースに耐えうる練習がしっかりと出来ている人は中々おりません。又現地では、日本の気候に比べ、一気に高温多湿の気候になる訳ですから、この様な条件の中でレースを戦える人は、年末年始もシーズン中と同じ様に練習を積んでいなければハワイの出場権を獲得する事は難しいと言えます。

 マレーシア大会は、アジア地区で初めてアイアンマンの予選大会であったびわ湖大会が97年に中止となり、その後00年に韓国と共にアジア地区で始まり、今年で5回目を迎えました。00年の第1回大会には99名の選手しか出場しませんでしたが、その内完走は80名でした。この大会では松田薫選手が8時間49分のタイムで、史上初めて日本人が予選大会で優勝しました。第1回大会では、ハワイの出場枠は15名しかありませんでしたが、15名枠の半分以上を日本の選手が獲得した為に、次の01年大会から日本人選手が多く出場する様になると共に、ハワイの出場枠も30名と倍増され、旅費も手頃な金額なので、その後益々日本人選手の人気の海外レースとなりました。

 歴代の男女優勝者の顔触れを見ますと、やはり男女共に南半球から出場して来た選手が大半を占めております。01年の大会では上り調子のローター・リーダー選手でしたが、暑さと湿度にやられ2位を確保するのがやっとでした。02年も再チャレンジして来ましたが前年より順位を落とし3位、この年は宮塚選手もチャレンジしましたが、8時間45分の7位でハワイの出場権も取れませんでした。女子では千葉ちはる選手が10時間34分で2位に入りました。

 01、02年共に男子の優勝はニュージーランドのブライアン・ローズ選手で、8時間10分のコースレコードを持っています。女子ではオーストラリアのスサーナ・ピーター選手が、優勝1回と3位2回と言う成績を残しております。昨年の第4回大会には、96、99年とハワイで優勝しているベルギーのルック・バン・リルデ選手が出場して来ましたし、日本の田村選手、今枝選手、女子ではシドニーに出場した関根選手、前年2位の千葉選手らが出場しました。ここ数年故障でハワイを見送っていたルック・バン・リルデ選手が8時間31分のタイムで優勝、田村選手が8時間53分で3位、今枝選手が5位でした。女子はカナダのジュリアン・ペーカー選手が10時間01分のタイムで優勝、関根選手が4位、前年2位の千葉選手が5位でした。今年もルック・バン・リルデ選手、ジュリアン・ペーカー選手、共にエントリーして来ていますので二連覇出来るのかも注目されています。

 今年も280人前後のエントリーがありますが、日本人選手も80人前後が出場しますので、今年もハワイ出場枠の半分近くを獲得出来るのでしょうか。

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