100回分のIndexはこちら→

 第75回 「第20回アイアンマンニュージーランド記念大会」
 アイアンマンの予選大会もマレーシア、ニュージーランド、オーストラリアの3大会が終了し、10月のハワイ本大会出場権を早々に獲得した人、又これから開催される予選大会に向けてトレーニングを積んでいる人等それぞれですが、日本国内も桜の開花と共にトライアスロンのシーズンとなって来ました。今月25日には宮古島大会が開催されます。

 
3月6日に開催されましたNZ大会は20周年のメモリアル大会でしたが、宮古島大会もNZ大会と同じ85年に第1回大会を開催し、今年で20周年を迎えます。

 3月のこのページに書きましたが、今年のNZ大会は12月中旬には出場枠が定員に達してしまいました。例年ですと年を越してからでもエントリー出来ましたが、今年は記念大会なので人気があった様で、かなりの日本人選手が出場する機会を失ってしまった様でした。

 また7月に開催されますドイツ大会等も、1月早々に定員となり締め切られました。アイアンマンの予選大会で開催日近くまでエントリー出来る大会は、マレーシア大会ぐらいです。マレーシアはレース環境が厳しく、リタイアする選手の数も出場選手数の割には多く、一度出場して又出場しようと言う選手が少なかったり、シーズン中であるオセアニア地区の選手でも高温多湿のマレーシアは意外と敬遠されている様です。日本人選手にとりましても、日本は真冬の時期でシーズン中と同じ様な練習を熟す事が難しく、その上真冬の地から数時間で真夏の地に乗り込んでレースを行なう事は非常に厳しい条件と言えます。やはり日本人も毎回リタイアする選手が多いようで、この様な理由から出場選手の数が少なくなっている様です。

 今年のNZ大会は、結局エントリー総数が1,348人、出場した選手は1,264人でした。日本人選手も近年になく少ない出場者で45人しか出場しませんでした。今回の大会では、地元のキャメロン・ブラウン選手の4連覇達成なるか、女子も地元のジョアンナ・ロー選手が2連覇出来るのかが地元ファンの注目の的でした。

 男子は、00、01年とオーストラリア大会で2連覇してオセアニア地区では相性の良いノーマン・スタドラー選手が、キャメロン選手の4連覇を阻止すべく参戦して来ました。昨年のドイツ大会ではキャメロン選手が2位でノーマン選手が6位、又ハワイではキャメロン選手が3位でノーマン選手が4位とライバル争いをしていますので、面白いレースになるのではと思われたのですが、残念ながらノーマン選手はリタイアしてしまい、あっさりとキャメロン選手が4連覇を達成してしまいました。一口で4連覇と言いますが、いくら地元とは言え、4年連続で優勝出来る事は大変な快挙と言えます。流石のキャメロン選手も表彰式での優勝スピーチでは、感極まり涙で言葉が出ない場面もありました。女子も圧倒的な強さでジョアンナ選手が2連覇を達成してしまいました。

 日本人エリートの男子では今枝選手がバイクまではそこそこでしたが、ランの途中で故障箇所が悪化しリタイアしてしまいました。その一方女子日本人エリートでは、NZ在住の堀選手が健闘し7位に入り、賞金$700とハワイの出場権もロールダウンで獲得しました。

 日本人エージグループ選手では35〜39才で強豪の濱野選手が3位、大橋選手が4位に入りハワイの出場権を獲得、女子では30〜34才で小島幸選手が3位に入りハワイの出場権を獲得しました。日本人は男女合わせて4名がハワイ行きの切符を手にした訳です。

 今年は数日前まで長雨が降り続き、湖の水位が上がり水も冷たく、スイムゴール地点は水流が速く危険なので、ゴールがスタート地点と同じ場所になった為に、バイクトランジションまで約800mの道路と階段を昇る事となってしまいました。バイクスタートしてからも気温が上がらず長袖、長パン、ウィンドブレーカー等を着込む選手が多く見られましたし、ブーツカバーを付けている選手もいましたが、午後になって幾分気温が上がって来ました。一日中曇天の天気でしたが、紫外線の強さが日本の7倍ある為に曇天でもかなりの日焼けとなります。

 タウポでの宿泊は4年連続で同じモーテルに泊まりましたが、私の斜め前の部屋には84年からハワイに連続20回出場し、今年で40才になりますがまだまだ常に上位の成績を残し今回も10位に入ったケン・グラン選手と夫人のジャン・ワクリン選手と娘さん、その隣がノーマン・スタドラー選手、又その隣が88年のハワイで優勝しNZ大会でも優勝の経験があり、又85年の第1回びわ湖大会ではミスターアイアンマンのディーブ・スコット選手と首位争いを演じたスコット・モリーナ選手と夫人でハワイで87、90年と2回優勝し引退したエリン・ベーカー女史、又その隣がハワイで94年に優勝しその後心臓の欠陥で惜しくも引退したグレッグ・ウェルチ氏ら、現役選手や往年の名選手と同宿する機会に恵まれました。グレッグ・ウェルチ氏は表彰式のプレゼンテーターとしての出席でしたが、ケン・グラン選手とは10年連続出場と言う事で一緒に表彰台に上る事になり、20年もやっているとこの様な巡り合わせも起きるんだなあとつくづく思った次第です。

 来月は宮古島をレポートしたいと思っております。

前号  次号