100回分のIndexはこちら→

 第79回 「アイアンマンドイツ大会」  
 7月はアイアンマンの予選大会が一番多く開催されました。3年前まで予選大会として開催されていたロートの大会もフランクフルト大会の一週間前に開催され、ヨーロッパでのアイアンマンディスタンスの大会が4戦と、アメリカのレークプラシッドとで、5戦が行なわれた訳です。残すところカナダと韓国の2つの大会となりました。

 3年前から開催されているチャレンジ・ロート・トライアスロン大会は、出場者が2,000人以上おり、リレーの部を含めますと3,000人を超す出場者となります。ドイツでは一週間で4,000人以上のトライアスリートが、アイアンマンディスタンスの競技に出場している訳です。ロート大会のエリート男子では第1、2回とローター・リーダー選手が二連覇していますが、今年は昨年2位だったクリス・マコーマック選手が優勝しています。女子の第1回大会優勝のニナ・クラフト選手は、昨年からアイアンマン・フランクフルト大会の方に出場しています。昨年は日本女子のトップトライアスリートである堀洋子選手が、初チャレンジ8位に入賞しました。ニナ・クラフト選手がアイアンマンの方に移った昨年からは、ニコラ・リーダー選手が二連覇しています。堀洋子選手は二年連続で出場し、7位と昨年よりランクアップしました。

 ロート大会一週間後の7月11日に開催されたフランクフルト大会も年々出場者が増加し、今年のエントリーは2,177名ありました。日本人選手も昨年は13名でしたが、今年は21名のエントリーがありました。インターネット上では1月早々にソルドアウトと出ていましたが、現地ではその後プラス300名も受け入れていました。日本人の出場希望者は21名の他に10数名おりましたがエントリー出来なかったそうです。7月号にも掲載しましたが、アジア以外では殆ど開催の半年以上前に定員に達してしまうので、アジア以外での海外レースに出場を希望するなら早めにエントリーしないと出場は難しい様です。

 さて、昨年はヨーロッパ全土が熱波に見舞われ、パリで38℃、チューリッヒで40℃、フランクフルトでも30℃を超す暑さの中でのレースでしたので、暑さを予想した軽装でドイツ入りしましたが、今年は気温が20℃前後でその上、毎日雨が降ったり止んだりの天候で、傘と雨合羽のお世話になりっぱなしで、レース当日も肌寒く水温も昨年に比べかなり低く、昨年とは全く違ったレース条件となってしまいました。

 スタート時は曇りでしたが、バイク途中から強い雨に降られ、ランに入っては曇りから晴れとなりましたが、ドイツ人でもバイクの服装が長袖やロングタイツにシューズカバー等を付けている選手も見かけるほどでした。日本人選手の中で寒さに対応出来ない人がいて、残念ながらスタートを切る事が出来ませんでした。

 今年の男子エリート選手の顔触れは、昨年とあまり変わらず初出場としてはティム・ディブーム選手ぐらいで、スポンサーのオペルのホストプレーヤーで昨年優勝のステファン・ホルツナー選手、2位だったキャメロン・ブラウン選手、3位のユーゲン・ザック選手、4位のピーター・リード選手、5位のトーマス・ヘリゲル選手、昨年6位だったノーマン・スタドラー選手は前日まで調整のランニングをしていましたが、当日スタートを切りませんでした。又昨年9位で、昨年と今年宮古島で二連覇したマルクス・フォスター選手、このメンバーの様にハワイの優勝経験者が3人揃って出場しているのは、他の大会でも滅多に見る事は出来ないでしょう。

 キャメロン選手にしてもハワイでは01年2位、02年3位、03年3位と3年連続でベストスリーに入っており、地元NZ大会では今年四連覇を達成しております。如何にドイツ大会がエリートクラスの選手に人気があるのかも伺われます。

 女子エリートは昨年ロリー・ボーデン選手が出場しましたが、今年は出場せず地元のニナ・クラフト選手の二連覇は堅いとの下馬評でした。レース結果は、男子ではステファン・ホルツナー選手がバイク途中からトップに立ち、そのまま逃げ切り二連覇を達成。キャメロン・ブラウン選手はバイクを6番手で降り、得意のランを2時間44分のトップスプリットで走り、昨年と同じ2位、3位は初出場で01、02年ハワイ優勝のティム・ディブーム選手、4位はユーゲン・ザック選手、5位がピーター・リード選手と言う結果でした。女子は下馬評通りニナ・クラフト選手が圧倒的な強さを発揮し、コースレコードの8時間58分のタイムで二連覇を達成しました。ハワイでは3年連続でベストスリーに入っていますが、目の上のたんこぶのロリー・ボーデン選手とナターシャ・バッドマン選手の二人の後塵を拝しているので、今年あたりは二人の上に立てるのでは!

 2,117名のエントリーの内、スタートしたのが1,928名、完走者が1,803名でした。ドイツにおけるトライアスロンの人気の高い事は前にも言いましたが、レース翌日の日刊紙でフランクフルトでは部数が一番のフランクフルター・アルゲマイナー紙の一面には、優勝者のステファン・ホルツナー選手の写真と記事が掲載され、それには昨日の沿道の応援が30万人だったと書かれており、ドイツにおけるトライアスロンの人気の程が伺われました。

前号  次号