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 第87回 「アイアンマン南アフリカ」  
 アイアンマンの予選大会もマレーシア、ニュージーランドに続き、第3戦目として、3月20日に南アフリカ大会がポートエリザベスの町で開催されました。

 南アフリカと言えば、2月11日に第1回女子W杯ゴルフ大会が開催され、現在日本の女子ゴルフ界で一番注目されている宮里藍選手と北田瑠衣選手が出場し、見事に初優勝しました。大会コースとなったファンコートCCは世界屈指の難コースト言われ、世界的な名プレーヤーで黒豹と呼ばれた南アフリカのゲーリー・プレーヤー選手が、ゴルフ場のオーナーから『金に糸目を付けない世界一難しいコースを作って欲しい』と依頼され、00年11月に開場したコースだそうで、難しい上に風が強く吹く事でも有名だそうです。宮里選手の練習ラウンドにも秒速10mの強風が吹いたらしいです。

 話しがゴルフに逸れてしまいましたが、トライアスロンでも南アフリカのバイクコースは風が強く吹く事で有名です。以前ケープタウンで開催されていた時もバイクコースの風の強さに泣かされたそうです。風が強い事でウィンドサーフィンの世界選手権大会等も開催されています。ケープタウンから開催場所をポートエリザベスに移しても風が強い事には変わりなく、6人出場した日本人選手も苦労したそうです。日本人選手は風が強く吹く所でのレース経験が少ないので、バイクは大変だったようです。

 昨年の大会はハーフで行われ、男子はティモ・プラチェット選手が4時間01分で優勝、女子はカタリン・スメッタ選手が4時間30分で優勝しました。また日本から参加した白戸太郎選手が4時間40分で出場432人中27位に入り、ハワイの出場権を獲得しました。

 今年はフルのレースに戻り、エントリーも昨年のハーフの約倍の804名ありました。日本からは男子4名、女子2名の合計6名が出場しましたが、日本から乗り継ぎ乗り継ぎで、20時間もかけてレース会場のポートエリザベスの町に入る訳ですが、長旅で中々コンディションの維持が大変だったそうです。

 エリートクラス出場男子では、地元のレーナンド・ティセンク選手に期待がかかっていました。昨年のオーストリア大会2位、フロリダ大会3位、ハワイでは10位に入りました。また女子では、昨年ハワイでニナ・クラフト選手がドーピング違反で失格となり、繰り上がりで通算5回目の優勝を果たしたナターシャ・バッドマン選手が、この辺で優勝を逃すとは思えず順当に勝つであろうと予想されていました。

 また男子で00年のケープタウンで開催された時に優勝したピーター・パプロスキー選手ですが、その年はチェジュ大会でも優勝しています。昨年はマレーシア3位、ウィスコンシン2位、ハワイ23位、11月の西オーストラリア4位、第1戦のマレーシア3位とこれだけ数多くレースに出るエリート選手も珍しいですが、ちょっと出過ぎの感がします。やはりこれだけレースに出るとハワイでの成績は毎回良くないみたいです。

 スイムコースも風の為に波が高く、ゴーグルが波の強さではずれてしまった人もいた様ですし、日本ならスイムを中止するのではと言う感じだったそうで、昨年スイムが中止になったチェジュ大会位の波だったそうです。2周回の内、向かい波は大変だが追い波ではサーフィンをしている感じで泳げたそうです。バイクは1週60kmを3周回ですが、こちらも風が強く苦労したそうです。ランの後半から雨になり、加えて雷も鳴りこれまた大変なケースだったそうです。

 レース結果はやはり下馬評通り、男子はレーナンド・ティセンク選手が8時間21分で優勝、女子もナターシャ・バッドマン選手の楽勝で男女共に後続に10分以上の差を付けました。

 遥々日本から出場した6名の選手は全員完走を果たしましたが、やはり風の強さにや参ったと言っておりました。スタートした選手が752名で完走者が685名ですから、風の影響だけとは思われませんが、それにしても完走率が非常に低いようです。ハワイの出場枠がエージに25名ありましたが、幸運の女神が微笑んだ選手が女性に1人おり、ハワイの出場権をロールダウンで獲得されたそうです。日本から大変な長旅とかなりの遠征費を費やしているので、出場権を獲得された事はさぞかし感無量の念がある事でしょう。

 さて、今月はオーストラリアとアリゾナ大会がありますが、国内もシーズンの幕開け戦となる宮古島大会が開催されます。2連覇したマルクス・フォスター選手が今年は出場しないので、久しぶりに日本人選手の争いになるのか?女子も岡いずみ選手の2連覇達成なるのか、見どころのあるレースとなりそうです。

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