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 第97回 「アイアンマン予選情報」  
 昨年の末までは、アイアンマン予選の第1戦はニュージーランド大会からと考えておりました。

 そもそも昨年のハワイ大会の後にWTCから発表された06年度のレースカレンダーの中には、マレーシア大会は含まれておりませんでした。ところが、現地のマレーシアでは開催するとか、ハワイのスロットも35名付いているとか、WTCではマレーシアとは契約していないとか、色々噂が飛び交い、すったもんだの挙げ句開催が決定しました。エントリーの応募は1月31日で締め切りでしたが、おそらく過去の例から見て締切日が過ぎてもエントリーは可能だと思います。エントリー数は、1月末には200名を超していましたが、開催日までには300名ぐらいに達し、今年は04年の出場者数まで戻るのではないでしょうか。日本人選手も、昨年完走者全員がハワイに行けてしまったと言う事で、エントリーが増えているのだと思いますが、04年の112名までには届かないと思います。

 それにしても昨年は44名しか出場せず、その内リタイアが17名で完走者27名全員がハワイ出場権を獲得し、その上にまだ8名分のハワイ出場枠が余ってしまったという、他のアイアンマン予選では考えられない珍事が起きました。だが、今年はそれほど甘くはないようです。柳の下に2匹目のドジョウはいないと言う事を肝に命じなくてはいけません。確かに過去を振り返りますと、00年の第1回大会には、松田薫選手が日本人としてアイアンマン予選で初めて優勝しました。その時の出場者数は99名で、日本人選手は20名出場していました。次の年からは300名を超える出場者があり、日本人選手も100名前後の出場者がありました。

 人気が出た原因はハワイ出場権の確率が高い事と、旅費が安い事が挙げられますが、マレーシアの大会はリタイアの多い事も特徴的です。第1回大会は5月に開催されましたが、あまりにも暑いので2月に変更されました。それでも2月のランカウイ島の気象条件は、平均気温摂氏30〜35度、湿度は80%前後で、バイク時の体感温度は40度ぐらいになる事もあります。

 真冬の日本から行く選手にとりましては、かなり厳しい条件下でのレースとなりますので、おのずと毎回リタイアする選手が多く出ます。01年の大会では、大本命視されたナターシャ・バッドマン選手が脱水で、やっとの2位でした。また、レース自体がアバウトな面が多々あるので、初めて出場される選手はそれなりの覚悟をしておいた方が良いでしょう。

 私が出場した01年の大会では気温が35度以上もあったのに、バイクの途中のエードステーションの水が無くなってしまい、大変な思いをしました。ランに入ると日陰で横になっている選手や、エードステーションで座って休む選手も多く見られ、耐久我慢比べレースの様相でした。

 06年の第1戦予選レースがどのような結果を生み、また何名の日本人選手がハワイの出場権を得られるのかを見守りたいと思います。

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