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第9回 「98/ITU ロングディスタンス世界選手権佐渡大会」

 第5回ITUロング世界選手権佐渡大会は、世界28カ国から選手が参加し開催されました。

 日本代表女子の志垣めぐみ選手(旭化成)が、日本選手では初めて世界選手権大会でメダルを獲得しました。

 今回の大会には、高額な賞金を狙って男女共世界のトップ選手が出場しました。男子は昨年の大会優勝、96アイアンマン優勝のルク・ヴァン・リルデ選手をはじめ、98アイアンマン・ニュージーランド優勝のピーター・サンドバッグ選手、96、97びわ湖優勝、96アイアンマン7位のピーター・クロプコ選手、98アイアンマン・スペイン優勝のロルフ・ローテンバッハ選手、アンドレアス・ニードリッヒ選手、ロブ・バレル選手らが出場し、結果は優勝候補の筆頭に挙げられていたルク・ヴァン・リルデ選手が5時間44分06秒で、2位のロブ・バレル選手に8分26秒の大差で圧倒的強さの2連覇を達成しました。

 日本代表の男子、宮塚、谷、田村選手らに地の利を活かし活躍が期待されましたが、リルデ選手らには全く歯が立たず、谷選手がトップから23分遅れの6時間07分で14位、田村選手は33位、昨年の佐渡大会優勝で日本代表で一番期待された宮塚選手は、スイムを40人中33位で上がり、バイクに向かいましたが、途中リタイアという残念な結果に終わってしまいました。

 宮塚、谷選手とも、10月のアイアンマンには出場できないので、是非とも頑張ってもらいたい所でしたが、世界の壁は厚かった様です。その反面期待が薄かった女子の活躍はめざましく、予想もしなかった成績で関係者の喜びははかり知れません。

 女子の優勝候補としてはオリンピック・ディスタンスで世界ランク6位、7月のワールドカップ蒲郡大会優勝のリナ・ヒル選手ほか、リサ・ベントリー選手、レナ・バルクビスト選手、マルケ・ツーケント選手らの優勝争いが予想されましたが、志垣選手が3位に入るなどとは予想していませんでした。関係者としては嬉しい誤算でした。

 優勝したリナ・ヒル選手は、51.5kmのオリンピック・ディスタンスのワールドカップで活躍している選手で、昨年から調子が落ちていたのが7月の蒲郡大会で久しぶりに優勝し、調子が上がってきた所でした。

 それにしても志垣選手は、スイムを24人中15位で上がり、トップとの差が5分09秒あり、かなりのハンディと思われました。しかしバイクスプリットはトップと3分18秒差に追い上げ、得意のランのスプリットはトップと1分46秒差まで追い上げ、優勝したリナ・ヒル選手と8分差まで縮め、2位のレナ・バルクビスト選手との差は4分でした。スイムがもう少し速ければ優勝争いにからむことが出来たでしょう。それにしてもITUのショート、ロングを通じて日本人選手がメダルを取ったということは「快挙」と言えましょう。今後の活躍を期待したいです。

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