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 第36回 「ウエイトトレーニング−トレーニングフォームと効果」
 ウエイトトレーニング実技のベーシックな種目を、全身の部位に渡って紹介してきました。今回は初心者も中・上級者の方ももう一度確認して頂きたい、正しいフォームについて説明したいと思います。

 第一は関節可動域についてです。トレーニングを行うときに、『筋肉を最も伸ばしたところから最後まで縮めきる』動作を一回毎に行う事が筋力トレーニングの基本です。回数、セット数、重さは強度の話しになるので今回は触れません。
 筋肉を伸ばしきったところを越えて、さらに伸ばすと関節を痛めてしまいます。これは例えばデッドリフトで背中を反り過ぎたり、スクワットで膝を曲げ過ぎたり、アームカールで肘を伸ばし過ぎという場合です。

 逆に伸ばし足りなくても効果は減ってしまいます。ショルダープレスでバーを頭位までしか上げずに下ろしたり、アームカールで肘を90度位で元に戻したりしている場合です。

 第二は反動を使う事です。チーティングと言って、反動を使うトレーニング方法はありますが、これは中・上級者が例えば1セットに10回行うトレーニングで、最後の2回位を身体の反動を使って行うものです。しかし、反動を使わずにきちんと可動域を使って行った8回があってこそ、最後のチーティングの意味があるのです。最初から最後まで反動を使ってトレーニングを行っていると、可動域も狭くなり、筋肉の収縮ラインが崩れ、効果は減少されます。

 筋肉の収縮ラインを理解するには勉強が必要ですが、基本のトレーニングフォームは目的の筋肉に効果が有り、関節に負担をかけない様に考えられています。

 種目のバリエーションやトレーニング方法はいろいろありますが、基本無くしては何も成り立ちません。この点は、指導する立場の人にもしっかり認識して欲しい点です。

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