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 第51回 「応急処置-1」
 今回からは応急処置と言うと少し大げさですが、運動中のトラブルへの対処方法について説明します。時期的にも気温が急に上がってきて、運動に慣れている人でもその変化に体を慣らすのには少し時間がかかります。そこで、今回は主に有酸素運動中に起こす不調や、急に具合が悪くなったときにとるべき行動を具体的にお話します。

 まず、運動に慣れていてもそうでなくても、日々体調は様々な要因で変動がありますし、その日の気温や湿度の影響、ストレス等の影響も受けます。いつもと同じ運動で、負荷や時間も同じだから、多少調子が悪くても大丈夫、と言う事はありません。「出来るはず」の運動であっても、体調が悪い、ちょっとおかしいという時はすぐに
運動を中止してください。息切れがする、息が苦しい、めまいがする、のぼせてきた、いつもより汗が出る、又は出ない、汗が出て顔が熱いのに手足が冷たい、etc.という時、運動を無理して続けると事故を起こす危険性があります。

 運動を中止したら、すぐに周りの人やスタッフに
具合が悪いことを伝えます。誰にも言わずにトイレにこもったり、人気の無い場所で休んでいたりすると、悪化したときに誰にも気づいてもらえない事になります。

 次は腰掛けたりしゃがみ込んだりせずに、
横になります。この時、足を出来るだけ高く上げて血液を心臓に戻します。水は飲まないでください。吐き気があるときは、顔を横に向けて、のどに詰まらないように注意します。冷たいタオルやアイスパックでおでこと胸(心臓の周りの筋肉)を冷やします。生あくびがでるときは酸素パックも使って、この状態で5〜10分安静にします。

 その後、
治らないときは病院へ行くか大げさでも救急車を呼ぶ等、フィットネスクラブなら適切な対応をしてもらいましょう。もし、具合が少し良くなっていたら、上体を起こしてまた5〜10分、それで大丈夫なら立ち上がってみます。歩けそうなら、誰かに付き添ってもらって家へ帰ります。運転は避けます。お風呂・シャワー・サウナは厳禁です。

 その場で休むことですぐに回復したとしても、原因に思い当たる事(睡眠不足、血圧の変化、風邪、食事をしなかった等)が無ければ、病院で検査を受けることをお勧めします。

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