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 第52回 「応急処置-2」

 応急処置の2回目で、今回はRICE処置をご説明します。これはスポーツだけでなく、日常生活や旅先でも役に立つ方法なので、ぜひ覚えておいてください。

 まず、このRICEの意味ですが、これは Rest、Ice、compression、Elevation の頭文字をとったものです。運動中などに突然、足首のねんざや膝関節の痛みを起こしたとき、病院へ行くまでの間や夜間で診察が受けられない場合などに応急にとる処置方法です。治療法ではありませんので、これで治るという訳ではありませんが、直後にこの処置を行っておくと後々の回復を早められる可能性があります。

 それでは具体的な方法です。
【Rest】
 休憩という意味はもちろんですが、運動や動作を停止して動かさない事が目的です。痛みを我慢して無理をしたり、テーピングなどでカバーして運動を続けずに、安静にします。
【Ice】
 文字通り氷を使って冷やします。出来るだけ患部に密着させる様に、できれば固くないタイプのアイスパックを利用します。感覚が無くなるまで冷やしたら、少し休んで、又冷やす事を繰り返します。患部の熱が取れるまで続けます。
【Compression】
 圧迫するというよりも、患部を動かさない様に固定するという意味です。テーピングや固定具を使用しますが、寝るときは外します。固定中は当然圧迫がありますので、血液循環が悪くなります。時々外して休ませます。
【Elevation】
 体の他の部分の圧迫を減らして(関節部位を曲げたりせずに)患部を心臓より高く上げます。

 繰り返しになりますが、これは応急処置で治療ではありません。あくまでも診察を受けるまでに症状を悪化させない事と、回復を早める事を目的としています。又、症状が軽く、痛みが取れても、腫れがあるときは必ず病院へ行ってください。

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