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 第82回 「スポーツの動作」
 2002年3月(50回)で特異性について説明しました。スポーツをするとき、基礎体力、反射神経、スピード、テクニックなど様々な要素が必要です。筋力トレーニングは、筋力、疲れにくい身体、怪我の予防などに役立ちますが、競技の中での反射神経やスピードには大きな影響はありません。これらを鍛えるにはやはりそのスポーツの動きを取り入れたトレーニングが必要です。

 例えば1万メートルランナーのトレーニングで、毎日1万メートル以上を走り込んだ選手と、ランナーに必要な科学的な筋力トレーニングだけをした選手と、筋力トレーニングと1,000メートルダッシュと1万メートル以上の走り込みを行った選手では、3番目の選手が一番記録を伸ばせるでしょう。1番目の1万メートル以上を走り込んだ選手は、1万メートル以上走れる持久力はつきますが、記録を伸ばす事はできません。

 競技スポーツのトレーニングでは、筋力、体力、テクニックに加えて、スポーツの動作に関わる神経を鍛える必要性があるのです。

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