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 第78回 「着地角度」
 フィットネスクラブのランニングマシンで走っている人の中には、近々膝や腰に障害を起しそうな方をよく見かけます。歩幅が狭いとベタ足になって、足の裏全体を同時に着地させてしまいますし、歩幅が広くても着地の足音が大きい人はやはりベタ足になっています。また、踵から爪先へという安全な着地法を行っているにも関わらず、その角度によっては非常に危険な場合があります。

 正しい着地は、踵から少し足の外側、最後につま先とされ、この方法が最も着地の際の衝撃を避けると言われています。しかし、この順番でも極端に足の外側をつく「ハイパープロネーション」や、踵の次に足を内側に傾ける「ハイパースピネーション」では、やはり膝や腰に障害が起こります。自分の歩き方は、誰かに後ろから見てもらって判断しますが、クツ底の減り方でもある程度は判ります。

 着地角度の原因は、ふくらはぎや膝の周りの筋肉のバランス、骨盤の形、足の長さなど様々ですが、歩く段階で調整しないままランニングを始めると、症状は悪化してしまいます。骨格の調整は難しいですが、筋肉のバランスをとる事、クツのインサートで矯正する方法があります。インサートを使うときは、専門家に相談して、出来ればスポーツシューズだけでなく、普段履くクツも調整してもらいます。いずれにしても、極端な調整は、他の部位への負担や痛みを起しますので、少しずつ気長に治す事を心がけてください。

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