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 第94回 「力」

 トレーニングやスポーツの中で『力』と言う言葉を当たり前のように使っていますが、実際には力には色々な種類があります。

 1つ目は『絶対的な力』で筋肉を収縮させながら(コンセントリック)力を発揮する動きで出せる力(最大筋力)、筋肉を伸ばしながら(エキセントリック)出せる力(最大筋力の40%増)、アイソメトリック運動(スタティック)で出せる力(最大筋力の20%増)です。フリーウエイトやマシンでの筋トレで、可動域をフルに使って鍛える事でコンセントリックな力が付き、ゆっくり戻す事でエキセントリックな力が付きます。

 2つ目は『限界の力』で、これは最大筋力とは異なります。催眠状態で発揮できたり、極限状態で(火事場のばか力等)出せる力です。また薬物を使っている場合もこの部類に入ります。

 3つ目は『スピード』です。瞬発力と言われる一瞬で筋肉の収縮を行い、強い力を発揮する事です。スピードを要するスポーツ等はコンセントリックトレーニング(可動域を通した筋トレ)をしていないと怪我をしやすくなります。

 4つ目は『持久力』です。筋肉の持久力は大きく3つに分けられ、無酸素状態で大きな力(最大筋力の80%程度)を発揮し続ける事、同じく無酸素状態で低負荷の力を素早く発揮し続ける事、無酸素状態から酸素が供給されてエネルギーとなる状態の元で筋力を発揮し続ける事です。無酸素状態とは、酸素が体内でエネルギーとして供給されるまでの約3分間を言います。
 
 
これらの力の違いを理解して、自分の目標に合わせてトレーニングプログラムを作成していきます。トレーニング方法を間違えてしまうとなかなか目標とする結果が得られません。逆になかなか結果が出ないときは、トレーニングプログラムを見直すチャンスでしょう。

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