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 第10回  「筋力トレーニングの頻度」

 筋力トレーニングの必要性と発達する仕組みについてお話ししてきましたが、今回はトレーニングの頻度についてです。

 よく、「私は週に1回トレーニングをしていますが、効果はありますか?」という質問を受けます。「週に1回でも、しないよりはいいですよ」と応えています。しかし、筋肉が発達するかどうかという事を考えると?です。そのときは筋肉に十分な刺激があったとしても、次に行なうまでの休憩時間が長すぎた場合、身体が必要性を感じないので発達はしません。

 トレーニングは人によって週に1回の人もあれば、2〜3回、4回、5回という人もいます。では何回がいいのでしょうか?

 実際にはトレーニングの強度を考えないとその頻度は決められません。極端な例をあげると、瞬発力を要する世界レベルのパワーリフティング選手の場合は、種目にもよりますが自分の限界レベルのトレーニングは週に1回しか行ないません。この場合の週に1回というのは、1つの部位に対してと理解してください。

 それに対して、フィットネスクラブでは健康維持の為に週に3回以上の運動を勧めています。しかし健康維持の為には、限界レベルのトレーニングを週に3回以上勧めている訳ではありません。

 今回お話ししているトレーニングの「頻度」と「強度」は深く関係して、目標にあったトレーニングプログラムづくりの基本となります。加えて、個人の体力や体質が考慮されます。これらは全てトレーニングによる筋肉の回復時間に関わるものなのです。そこで、最後にこの回復時間を左右する条件を紹介しておきましょう。

《トレーニングの回復時間に影響するポイント》

  1. 筋肉の大きさや種類(質)によって回復時間は異なる
  2. トレーニングの強度(負荷)によって回復時間は異なる
    最大筋力の80%以上または以下であるかが目安
  3. エクササイズの可動範囲によって回復時間は異なる
  4. 加齢によって回復時間は遅れる
  5. 栄養摂取とタイミングによって回復時間は異なる
  6. 精神的・生理的に感じるオーバートレーニングやトレーニング不足によって回復時間は異なる
  7. 体調によって回復時間は異なる

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