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 第11回 「寒さの中のトレーニング」

 体力の3本柱である柔軟性・筋力・酸素能力はそれぞれのトレーニングをする環境も留意する必要があります。

 第6回「夏場のトレーニング」では暑さについてお話ししました。冬場も室内で行う柔軟運動や筋力トレーニングは特に問題ありません。しかし空調が整っていても、室温が少し低いときは、我慢しないで重ね着をして余り身体を冷やさないようにしましょう。温まった身体でトレーニングしたほうが、成長ホルモンなどが出やすく、トレーニング効果が上がり、けがをしにくくなります。

 冬場に有酸素運動を行うときは、室内であっても始める前のストレッチに少し時間をかけるようにします。特に有酸素運動は屋外で行うことも多いと思います。気温が低いと体温の20%が頭から逃げてしまうので、外では帽子をかぶって、手袋も忘れずにして出かけましょう。ウエアは厚いものを着込むのではなく、途中で身体が温まったら脱げるように、薄手のものを重ね着するほうが良いです。重ね着は意外と保温効果が高いのです。

 運動中の水分補給については、余り汗をかかないから補給する必要がないかというとそうではありません。空気が乾燥しているので、汗をかいても蒸発が早く、余りかいていないように思っても、運動すればそれなりに汗は出ます。室内でも暖房によってかなり身体が乾いているので、適度な水分の補給は忘れずに行います。

 運動の後はそれなりに身体が疲労しています。この時は身体の抵抗力が落ちているので、身体を冷やしたり、無理をするのは禁物です。冬場は運動の後や外から帰ったらうがいを行い、シャワーの後はできるだけ早く髪の毛を十分乾かすこととが大切です。夏と違って、乾いた空気の中には風邪のヴィールスがいっぱいです。夏よりいっそう睡眠・休養・栄養などの自己管理が要求される時期なのです。

 ウォーキングなどを行っている方で特に中高年の方は、風邪が思わぬ大病の元になりかねません。スポーツ選手でもコンディションを崩すと試合に出られなくなったり、けがをしたりといいことは何もありません。冬場は運動以外にも人込みに出ることや夜遊び、気温の変化や室温、睡眠・食事と全般にわたって、十分注意してください。

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