100回分のIndexはこちら→

 第15回 「腰痛1」

 今回から3回に渡って腰痛についてお話ししたいと思います。1回目は腰痛の原因を知るというテーマです。

 普段、運動をしているいないに関わらず、腰痛を持っている方が非常に多くなっています。会員さんでも腰痛を訴える方が多く、そんなときは最初に病院に行ってレントゲンをとったかどうかとその結果を尋ねます。腰痛には姿勢が悪いとか運動不足といった生活習慣の改善で治せるものと、椎間板ヘルニアや脊椎分離症等、病院での治療や手術が必要なもの、その他にも様々な原因があります。この原因を見極めずに素人判断で無理に動かしたりすれば、深刻なトラブルを起こす危険性があるのです。

 病院での治療が必要な場合はもちろんドクターの指示に従って、しっかり治してください。それ以外で比較的多いケースが、腹筋と背筋のバランスが崩れるか弱くなった為に、脊髄が変形又はずれて圧迫による痛みが発生する症状です。

 長時間立っていると疲れる、片足に体重をかけてしまう、背中が丸まりお腹を突き出した姿勢になっているという人は、特にこの体幹(身体の中心部分)の筋力が弱くなっています。腰痛の発生が多い妊婦さんを想像してみてください。突き出したお腹とバランスを取る為に背骨は逆S字型に変形しています。妊娠していない中高年の男性にもこの姿勢を保っている方が多く見られます。

 体幹の筋力は弱くなるとなんとか腰を支えようと硬くなります。一般的には丈夫でしなやかな筋肉が良い筋肉とされていますが、この逆で、弱くて硬い筋肉に守られた腰は非常に危険な場所となります。慢性的な痛みだけでなく、急な動きやゴルフ等の捻りの力が加わると「バキッ!」とぎっくり腰等を起こしてしまいます。そうならない為にも早い段階で、改善し予防する事が大切です。次回は腰痛の改善についてお話しします。

 最後に、筋力の強いスポーツ選手にも腰痛は多く見られます。これも、様々な原因が考えられますが、体幹だけでなくハムストリングや腸腰筋のバランス等も大きく影響してきます。この場合は、筋電図の測定できるスポーツ整形外科へ相談に行く事をお勧めします。

前号  次号