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 第20回 「サプリメント」

 前回、主にビタミンやミネラルの話をしましたが、トレーニングを行う人達の中では、蛋白質や糖質の栄養補助食品を利用する人も多くなってきました。しかし、ビタミン剤もプロティンも、医師の処方箋なしに入手したものは、あくまでも「補助食品」である事を認識しておいてください。

 まずはプロティンの原料は、肉や魚・豆類・卵・乳製品、更にこれらを混合したもの等があります。そして、数多く市販されている商品はそれぞれ、蛋白の含有量やアミノ酸スコア、糖質や脂質その他の栄養素の含有量とエネルギー量が異なります。

 利用する際は自分の現在の食事の量と質、自分の体重・年令・体質を見て、適した商品を選びます。一般の人の場合、1日に体重1kgあたり0.8gの蛋白質が必要だと言われています。体重100kgの人で80gの蛋白質を摂取するわけです。運動選手に必要な蛋白質の量は実際のところ未だ解明されていませんが、およそ体重1kgあたり1.2gの蛋白質が適当だと考えられています。

 例えば100kgの人が1日に80〜120gの蛋白質を肉や魚から取る時、蛋白質の含有量が約20%(部位によって大差がある)の肉の場合、400g〜600g食べなければなりません。同時に肉には脂肪や糖質が含まれ、当然カロリーもあります。そこで、食事から取る蛋白やエネルギーを分析して、不足分を上手にプロティンサプリメントで補う方法が考えられるのです。蛋白質摂取のタイミングは、筋力トレーニング後、2時間以内に補給するのが良いと言われています。

 最近ではプロティン商品も様々な特長や効果を掲げているものがありますが、実際の効果は個人差もあるし、中々身体で実感することはできません。限界トレーニングを行っている人なら効果を感じられる事もあるようです。又、アミノ酸タブレットや飲料もありますが、現在のところ直接体内で利用できている事は証明されていません。クレアチンについては摂取すると体内でクレアチン酸が増えてアデノシン三燐酸が再開発しやすくなり、乳酸が溜まりにくくなるということが証明されつつあるようです。

 しかし、研究の結果というのは、全ての環境をコントロールされた研究所の中で得られた結果で、環境が異なれば同じ結果が得られるとは限りません。トレーニングも栄養も研究は日々進んで逆説や二転三転する研究結果も多々あります。信用ある機関から発表される情報をマメにチェックすることをお勧めします。

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